本邦における成人リンパ腫関連血球貪食症候群

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タイトル別名
  • Lymphoma-associated Hemophagocytic Syndrome in Japan
  • ホンポウ ニ オケル セイジン リンパ シュ カンレン ケッキュウドンショク ショウコウグン

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抄録

成人リンパ腫関連血球貪食症候群(LAHS)の全国アンケート調査を行った。142例の病態の分析から得られたLAHSの特徴を報告する。68例がB細胞性で64例がTまたはNK細胞性であった。B-LAHSはT/NK-LAHSに比べ高齢者に多く(63.5歳vs. 49歳),血球減少,凝血学的異常,肝障害が軽度で,予後良好であった(50%生存242日vs. 69日)。EBVゲノムはT/NK-LAHSで高率に陽性であった(3/24 vs. 19/23)。T/NK-LAHSは鼻および鼻型NK/T細胞性リンパ腫の続発あるいは進展による型と病初期より肝脾腫,骨髄浸潤を主徴とする型に臨床的に分類することができた。B-LAHSは病初期より肝脾腫,骨髄浸潤を主徴とし,半数にIntravascular lymphomatosis (IVL)を認めた。この調査に基づき新たなLAHS診断基準を提案した。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 40 (7), 542-549, 1999

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (13)*注記

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参考文献 (17)*注記

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