Zonisamideによる発汗障害 アンケート調査による後方視的検討

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  • Oligohidrosis caused by zonisamide: Retrospective study.
  • アンケート調査による後方視的検討

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抄録

近年zonisamide (ZNS) 投与による発汗障害が報告されている. 我々はアンケート調査およびカルテ記載から後方視的にその発症状況を検討した. 6カ月以上ZNSを内服している27名のうち12名 (44.4%) が発汗減少を感じたことがあった. 性差, ZNS血中濃度および併用抗けいれん薬との相関関係はみられなかった. 年齢差では6歳以上の学童児に比べ5歳以下の乳幼児に発汗減少の頻度が高い傾向があった。ZNSによる発汗減少の頻度は報告により差があるが, 今回の調査では今までの報告よりも発汗障害発症の頻度が高く, 8歳女児と9歳女児がZNS服用開始後, 夏場戸外の活動中に熱射病を発症した. ZNS内服患者, 家族, 学校担任に対し, 夏場の戸外での活動時, 入浴時および発熱時に際しての生活指導と情報提供が必要である.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 31 (5), 468-470, 1999

    THE JAPANESE SOCIETY OF CHILD NEUROLOGY

参考文献 (13)*注記

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