上部消化管疾患と免疫応答 : 慢性活動性胃炎を中心に Immuno-inflammatory responses and upper gastrointestinal disorders : Immuno-inflammatory mechanisms of chronic active gastritis

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著者

    • 名倉 宏 NAGURA Hiroshi
    • 東北大学大学院医学系研究科病理学講座 Department of Pathology Tohoku University Graguate School of Medicine
    • 大谷 明夫 OHTANI Haruo
    • 東北大学大学院医学系研究科病理学講座 Department of Pathology Tohoku University Graguate School of Medicine
    • 笹野 公伸 SASANO Hironobu
    • 東北大学大学院医学系研究科病理学講座 Department of Pathology Tohoku University Graguate School of Medicine

抄録

胃粘膜では,腸管粘膜と同様に一層の円柱上皮細胞層で被覆されているが,免疫担当細胞はほとんど存在せず,厚い粘液層と酸消化酵素といったもっぱら非特異的な防御機構が機能し,粘膜でありながら,粘膜免疫機構による免疫学的機序はほとんど関与していない.<I>H.pylori</I>感染により,胃粘膜には強力な炎症免疫反応が惹起されるが,菌は排除されず,それによる慢性活動性炎症が持続して粘膜が傷害され,びらん,潰瘍,萎縮,場合によっては腫瘍に至る.しかし,腸上皮化生が出現し粘膜免疫機構による防御機構が確立すると,菌は排除され,粘膜傷害は消槌する.胃粘膜には,このようなユニークな生体防御機構と炎症免疫機構が観察される.

収録刊行物

  • 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology

    日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology 98(4), 375-384, 2001-04-05

    The Japanese Society of Gastroenterology

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