防風通聖散により黄だんをきたした薬剤性肝障害の１例

• 小沢 俊文

  わたり病院消化器科

• 渡辺 秀紀

  わたり病院消化器科

• 奥山 裕子

  わたり病院消化器科

• 奥村 浩二

  わたり病院消化器科

• 土屋 豊一

  わたり病院消化器科

• 丹治 伸夫

  わたり病院消化器科

• 安斎 幸夫

  わたり病院消化器科

• 海上 雅光

  わたり病院病理科

書誌事項

タイトル別名

• A case of drug induced liver injury caused by a herbal drug, bofu-tsu-sho-san

抄録

症例は46歳の女性．便秘症に対し防風通聖散を内服し，13カ月後に黄疸が出現．同剤を中止し，リンパ球刺激試験を実施したところ強陽性であり本剤による薬剤性肝障害と診断した．防風通聖散による薬剤性肝障害の報告は本例を含め3例とまれである．組織学的にはリンパ球浸潤をともなう門脈域の拡大と線維化が強く回復までに62カ月を要した．肝障害の原因の一つとして漢方製剤も念頭におく必要があると思われた．

収録刊行物

• 日本消化器病学会雑誌

  日本消化器病学会雑誌 98 (4), 416-420, 2001

  一般財団法人 日本消化器病学会

キーワード

• 防風通聖散
• 薬剤性肝障害
• リンパ球刺激試験

詳細情報

• CRID: 1390282681374447488
• NII論文ID: 10008043148
• NII書誌ID: AN00192124
• DOI: 10.11405/nisshoshi1964.98.416
• COI: 1:STN:280:DC%2BD3Mzjt1Oqtg%3D%3D
• ISSN: 13497693
• ISSN: 04466586
• PubMed: 11400272
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2001217217
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可