-
- 林 耕司
- 長野赤十字病院
書誌事項
- タイトル別名
-
- Intervention approach for supporting aphasic patients to recover the worth of living.
この論文をさがす
抄録
失語症者に対する言語治療の目的が失語症者に日常生活での意味ある参加を促し,社会的不利の軽減と障害の受容を促すことにあるとするならば,失語症者が環境に適応しようとするつど立ち現れてくるさまざまなバリアー (障壁) を取り除くべく果敢に挑戦していくのが言語治療士の重要な仕事だと考えられる。本稿ではまず,人間は関係のなかで生きており,そのなかで得た病は積極的意味を持つという視点を提供した。さらに,地域に復帰していく失語症者を支えるという言語治療士の役割の視点から,失語症言語治療の枠組みのなかに言語ボランティアを導入し失語症者の生きがいを援助してきている実際の活動の “言の葉の会活動” と “病院言語ボランティア活動” を紹介した。そして,言語ボランティアがもたらす意味を考察し,併せて失語症者自身がトーンチャイムを利用してボランティア活動を行っていることも紹介した。
収録刊行物
-
- 失語症研究
-
失語症研究 17 (3), 218-221, 1997
日本失語症学会 (現 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204761644032
-
- NII論文ID
- 130004482473
- 10008100836
-
- NII書誌ID
- AN00329488
-
- ISSN
- 18806716
- 02859513
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可