〈言語聴覚障害と家族とのかかわり〉親が子どもを援助するために必要なこと:高機能自閉症児の親として

書誌事項

タイトル別名
  • Cooperations with Families in the Field of Speech-Language-Hearing Services: What is Necessary for Parents to Help Their Handicapped Child?: An Opinion of a Parent Who Has a Child with High Functioning Autism
  • オヤ ガ コドモ オ エンジョ スル タメニ ヒツヨウ ナ コト コウキノウ ジヘイショウジ ノ オヤ ト シテ

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抄録

コミュニケーションに問題のある発達障害児を我が子にもった場合,親はどうすれば子どもをうまく援助できるのだろうか.親や周囲のどんな要因が,子どもを支えるときに大切になるのだろうか.本稿では,高機能自閉症児の親であり,コミュニケーション援助の仕事にも就いている筆者が,自らの経験を通じて考えたことを述べることにする.親が子どもを援助するときに大切になるのは,(1)子どもの障害をいかに受けとめるか.(2)子どもや親自身にとって必要な情報をうまく収集し,活用できること.(3)共に支え合える仲間(親)の必要性.(4)家族の理解と支援.(5)信頼できる専門家の支援.(6)子どもの状態をうまく理解し,それに合った援助をすること.(6)親が学ぶこと等である.ここでは,子どもを援助するときに,親側のどのような要素が重要となるかを考えるとともに,親が専門家に望むことについてもふれてみたい.

収録刊行物

  • 聴能言語学研究

    聴能言語学研究 16 (2), 109-114, 1999

    日本コミュニケーション障害学会

参考文献 (4)*注記

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