Abnormal high-frequency components in the QRS complex detected by the wavelet transform in Dahl salt-sensitive hypertensive rats.

Bibliographic Information

Other Title
  • ダールラット高血圧性左室肥大におけるQRS波微小高周波成分の異常とベータ受容体刺激の効果

Search this article

Abstract

左室肥大は心室不整脈との関連を有するが, その一因となる興奮伝導障害の病態は明らかではない.そこで高血圧性肥大心のモデルであるダール食塩感受性高血圧ラットを用いてQRS波のウエーブレット解析を行い, 左室肥大に伴う伝導障害の進展, および伝導障害に対するべータ受容体刺激の効果につき検討した.高食塩食開始前 (6週齢) と16週齢時に尾血圧測定, 心エコー, 体表面心電図記録を行うとともに16週齢時には開胸し, イソプロテレノール投与前後の心表面心電図を記録した.収縮期血圧と左室壁厚の増大に伴い体表面QRS波ベクトルマグニチユードのウェーブレット変換波ピーク数および時間幅は有意に増大し, 心重量と正相関を示したが, イソプロテレノール投与によりウエーブレット解析指標は変化を示さなかった.左室肥大の進行とともに興奮伝導障害が増大し潜在的な不整脈源性基質が形成される可能性と, べータ刺激の作用が減弱している可能性が示唆された.

Journal

References(30)*help

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top