抗HIV薬の服薬アドヒアランスに関する研究

• 野々山 未希子

  国立国際医療センター　エイズ治療・研究開発センター

書誌事項

タイトル別名

• Adherence of Antiretroviral Combination Therapy
• コウHIVヤク ノ フクヤク アドヒアランス ニ カンスル ケンキュウ

抄録

HIV感染症は，新規抗HIV薬の開発と多剤併用療法の発展，血中ウイルス量測定や抗HIV薬耐性検査の開発により予後が改善され，慢性疾患と定義されるようになった｡しかし現状では，HIV感染症を完治することはできず，患者の服薬状況により予後が左右される。当センター受診患者の服薬状況を調査したところ，初診時にアドヒアランス良好であった割合は全体の61％であったが，再診時では81％と上昇した。また初診時・再診時ともに，内服薬剤数の多い患者の方が，内服薬剤数の少ない患者よりもアドヒアランスが高かった。長期的な服薬には，くり返して指導・教育を行うことと，患者本人の治療意欲が強く影響していた。さらに，アドヒアランスを低下させた要因について調査したところ，「薬剤の形態・特質」「副作用」「拒薬」「生活状況と服薬時間の不一致」「自己管理意識の不足」「教育・理解不足」「プライバシー保持」の７項目に分類された。

収録刊行物

• 日本看護研究学会雑誌

  日本看護研究学会雑誌 23 (5), 5_69-5_80, 2000

  一般社団法人 日本看護研究学会

キーワード

• HIV感染症
• 抗HIV療法
• アドヒアランス

詳細情報

• CRID: 1390282680719672576
• NII論文ID: 130005143160
• NII論文ID: 10008132828
• NII書誌ID: AN00330079
• ISSN: 02859262
• ISSN: 21896100
• ISSN: 21883599
• DOI: 10.15065/jjsnr.20001201006
• NDL書誌ID: 5618136
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I5618136
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2001125328
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可