日本語版便秘評価尺度による小学生の便秘評価

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  • Constipation Assessment of Schoolchildren by the Japanese Version of Constipation Assessment Scale

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抄録

排便習慣の性差が思春期のどの時期に現れるのかを検討するために,日本語版便秘評価尺度 CAS を用いて小学生の排便習慣を調べた。 対象は,岡山県南部の3市の小学校から無作為に抽出した30校の3~6年生で,各校とも1学年1クラスを任意に選択し,計2,870名 (男子1,343名,女子1,527名) が自宅で保護者とともに CAS に回答した。 その結果,小学3~6年生の CAS 得点は2.1 (男子2.0,女子2.3) であった。 そして,これらの小学生の12.7%が便秘傾向であると考えられる5点以上を得点していることがわかった。 また,月経発来者が4割以上に達する6年生では,CAS 得点の顕著な性差がみられ,生殖年齢層の得点の性差に類似した傾向が現れることが明らかになり,性ホルモンと便秘の関係が強く示唆された。 さらに,小学生の便秘傾向と肥満度の間には関係がみられないことが明らかにされた。

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