高齢者の義歯の有無が握力と反応時間に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Dentures Worn by the Elderly on Grip Strength and Reaction Time

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,高齢者が用いる義歯の有無が身体運動にどのように影響するのかを明らかにすることである。健常高齢者11名,平均年齢75.1歳(66〜94歳)を対象として,義歯有り咬合,義歯無し咬合の2項目において握力と棒反応時間を測定した。それらの結果から,握力は義歯有り咬合に対して義歯無し咬合が有意に減少した(義歯有り咬合 : 平均26.8kg,義歯無し咬合 : 平均25.6kg)。棒反応時間では有意差は認められなかったが,義歯有り咬合に対して義歯無し咬合で反応時間が延長し握力と同様の傾向を示した。このことより,高齢者の義歯の有無が一部の身体運動に影響を及ぼすことが示唆された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 26 (1), 14-16, 1999-01-31

    日本理学療法士学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (14)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ