漁船用ディーゼル機関の弁ガイド交換が弁棒隙間に及ぼす影響 Effect of Changing Valve Stem Guide on Valve Stem Clearance of Diesel Engines Used for Fishing Boats

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抄録

東京水産大学所属の研究練習船神鷹丸において、主機故障が生じた。事象は排気弁系の不具合であり、排気弁の変形やコッタの脱落、プッシュロッドの座屈変形などが短時間のうちに複数のシリンダで発生した。洋上での原因追求は困難であったが、排気弁が固着した、故障発生前の定期検査時に弁ガイドを交換した等を考慮すると、弁ガイドに何らかの原因があると考えられた。一方、弁ガイドは、熱放散の促進や、シリンダカバーの摩耗変形を防止するために、シリンダカバーの吸排気弁貫通部に挿入されるブッシュである。通常は冷やし嵌めまたは圧入により取り付けられ、材質は小型機関では高燐青銅鋳物系、中型機関では高燐鋳鉄系が多く使用される。保守管理者への聞き取り調査によると、前者は挿入後の内径減少が大きく、後者はあまり見られないとのことであった。それゆえに、過度の内径減少は排気弁の焼き付き原因になるので、保守工作上、内径減少の大きい青銅鋳物にあっては、基準内径を確保するためにリーマ通しを実施している。しかし、高燐鋳鉄系にあってはリーマ通しが行われず、同材質を採用している神鷹丸主機においても実施されなかった。このことは、内径減少が小さいと言われている高燐鋳鉄系でも、シメシロの程度によっては、内径減少が生じ、排気弁の焼き付き故障が発生する危険性も否定できない。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 36(3), 249-252, 2000-02-01

    日本水産工学会

参考文献:  1件中 1-1件 を表示

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    長尾不二夫

    内燃機関講義 上, 414, 1977

    被引用文献1件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008273648
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    5310126
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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