道糸張力から推定した潜航板の運動軌跡 The Locus of the Movement for the Trolling Depressor Estimated by the Tension of the Trolling Line

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抄録

潜航板を用いた曳縄漁業は、特定の魚種およびサイズをターゲットとした魚種選択性を持つ地域密着型の伝統的な釣り漁業である。さらに、その漁獲対象魚が、回遊性のカツオ、マグロ、ブリや定着性のヒラメを対象としているが、釣りという漁法ゆえに資源に過負荷を与えることの少ない漁業のひとつである。一方、この漁業で用いられている潜航板の形状に関しては地域性が強く、その挙動に関しても不明な点が多い。聞き取り調査の結果、潜航板の挙動はその形状、道糸の取り付け位置、および擬餌針の取り付け方法によって決まり、漁獲に影響を与えるとの指摘があったが、漁業者の経験則に基づいたもので、定量化は行われていない。そこで、漁獲機構も含めた漁具全体の挙動を明らかにすることを最終目標として、前報では、高速で遊泳するカツオ、マグロ、ブリを対象魚とした曳縄漁業に着目し、曳縄の道糸張力から推定される漁具の挙動に関する解析を試みた。その結果、道糸張力の変動には、振幅が一定な短い周期成分と、周期性が不安定な周期成分が含まれていることが明らかになった。また、道糸張力の平均値は曳航速度に比例し、道糸の材質の違いは、周期性の明瞭さに影響を与えることが推察された。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 38(3), 239-245, 2002-02-01

    日本水産工学会

参考文献:  9件中 1-9件 を表示

被引用文献:  4件中 1-4件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008274250
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    6139531
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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