河口水域の二層密度流に及ぼす水深の影響 Effects of the Depth on Two-Layered Density-Driven Current in the River Mouth Estuary

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抄録

湾奥部には鏡川、国分川など大小6本の河川が流れ込んでいて、生活廃水や農工業廃水等の汚濁物質が流入し、流速の弱まる湾内に沈降堆積するなど、湾は汚染されている。Fig.2はFig.1に示すst.1からst.6 の湾軸に沿う6測点での観測結果に基づく塩分と密度(σt)、溶存酸素(DO)の湾縦断分布である。水深は湾口st.1で10m、st.2からst.5は7.5~8m、河口st.6で急に浅くなっていて3m程度である。表層塩分は河口で14、湾口で24と、河口から湾口に向かって高くなっている。底層塩分は河口から湾口までほぼ32と一定である。表底層の塩分差は湾口で7~8、湾奥では17と非常に大きくて、河川水の影響を強く受けていることが分かる。密度σtは塩分に強く支配されていて、湾内には強い密度成層が形成されていて、湾はσ16~18で上層と下層に分けられる。底層DOは湾口で5ppm、湾奥で4ppmと、湾口から湾奥に向かうにつれて減少していて、湾外水が酸素を消費しつつ底層を湾口から湾奥に移動していることが伺われる。つまり、浦戸湾の環境は、河川水が湾内水と混合しながら湾上層を湾奥から湾口に向かって流れ、それに伴って湾外水が湾下層を湾口から湾奥に向かって流れる河口二層密度流の様相をなしている。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 34(1), 15-21, 1997-08-28

    日本水産工学会

参考文献:  2件中 1-2件 を表示

被引用文献:  3件中 1-3件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008274466
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    4381840
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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