漁港周辺の生態系保全の状況と生態系に配慮した漁港漁村整備方式について Desirable Relationship between Ecosystem and Community around Fishing Ports

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抄録

漁業は海の生態系の中では漁獲という形で食物連鎖の各段階に参加しているし、現在全ての漁港が何らかの形で沿岸漁業を営んでいることからも解るように、漁業は森林や河川等の陸域を含む沿岸域の生態系の一部でもある。漁業の生産基盤は漁港であり、漁村は漁業の収穫を糧に生活する場であるから、漁港漁村整備は沖合や沿岸域の生態系の物質循環を阻害するものではなく、その循環を担うという、生態系保全に積極的な位置付けをするものでなければならない。漁港漁村の整備における基本理論としては、(1)ユーザーの理論(ユーザーとしての漁業者及び住民の利便)、(2)エコロジカルな観点(生態系の価値の承認と自然との共生)、(3)次世代への環境の継承(漁港漁村が引き継いできた歴史文化的環境を次世代へ伝えるような整備)という3点が求められている。しかし、実際の漁港漁村整備においてこれら3つの点が鼎立することは少ないし,鼎立したとしても、生態系や歴史文化的環境に価値を認め、これらに適正手続きを保障(due process of law)しなければ、常に現在そこに生きているユーザーの理論が優先されることになってしまう。本研究は、エコロジカルな観点に立つ漁港漁村整備のあり方を検討することを目的に、漁港の地形や自然環境、野生生物の増減等の生息状況についてアンケート調査を行うことで現状の概略を把握し、これを基に漁港整備方式へのアプローチの方法を考察した。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 34(1), 33-44, 1997-08-28

    日本水産工学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008274482
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    4381842
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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