中間育成池における流動・水質

• 藤原 正幸

  愛媛大学農学部

• 久保 久保敏

  水産工学研究所

• 山本 正昭

  水産工学研究所

書誌事項

タイトル別名

• FIow and Water Quality in a Nursery Aquaculture Pond
• Flow and Water Quality in a Nursery Aquaculture Pond
• Flow and Water Quality in a Nursery Aqu

抄録

波浪エネルギーを利用して海水交換を行うために砂浜に造成されたヒラメ稚魚の中間育成池において,流動と水質の変動特性を明らかにする唱的で現地観測を行った。測定項目は流速,水温,塩分,溶存酸素(DO)で,さらに流動パターンを把握するため染料拡散実験を実施した。 海水流入量は海水位と波高によって変動し,海水取入口から流入した海水は池内において循環流を形成して流出口に向かう。それゆえに水温とDOが最大値を示す時刻は場所によって異なることになる。DOに関しては海水取入口が閉じている状態では朝の6時に最低値の飽和度60%まで減少する。またDO収支から推定すると,池内におけるすべての消費過程を考慮したDO消費速度は0.162mg/l/hrとなった。そのうちの60%は水中懸濁物, 20%はヒラメの呼吸によるもので,残りは底質による消費であった。塩分収支から推定した海岸地下水流入量は海水流入量と比較すると無視できる程度であった。

収録刊行物

• 日本水産工学会誌

  日本水産工学会誌 34 (2), 185-194, 1997

  日本水産工学会

キーワード

• 中間育成池
• 水温
• 塩分
• 溶存酸素収支
• ヒラメ

詳細情報

• CRID: 1390001205864085248
• NII論文ID: 10008274603
• NII書誌ID: AN10278554
• DOI: 10.18903/fisheng.34.2_185
• ISSN: 21897131
• ISSN: 09167617
• NDL書誌ID: 4381856
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010660756
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I4381856
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可