ディファレンシャルロランCの試み A Trial of Differential LORAN-C

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抄録

ロランC海図には、ロランCの搬送波である100kHzの地表波が全て海上を伝搬すると仮定して時間差が計算され、位置の線が描かれている。ところが実際の伝搬経路は海陸混合である場合が多く、経路上の導電率、誘電率が海と陸で異なることから、陸上伝搬においては搬送波の位相遅延が生じて、これがLOP誤差の主たる原因となっている。先に、著者らは、海陸混合伝搬がLOP誤差に及ぼす影響を調べるため、相模湾での実測調査を実施して、長距離の陸上伝搬経路を有する局では数100mに達するLOP歪みが存在することを報告した。陸上伝搬を余儀なくされがちな沿岸海域で見られる多大なLOPの歪みは、地表波を利用するロランCの宿命とも言える。このLOP誤差の補正無しにはロランCの測位精度の向上は望めない。一方、ロランCは、狭い範囲の地域内であれば、各局からの電波伝搬経路がほぼ等しく、LOP誤差を計測するディファレンシャルロランC用の基準局近くの移動局で計測された局地的なLOP誤差に共通誤差成分が多く含まれていることが予想される。この近距離内での誤差の共通性を利用すれば、ディファレンシャル補正の効果が十分期待できるはずである。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 35(2), 85-92, 1998-12-01

    日本水産工学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008274835
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    971204
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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