底建網漁業の作業分析に基づく空気式浮沈装置の実用性評価 Feasibility Study of Pneumatic Submersible System for a Bottom Net Trap Based on Working Process Analysis

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抄録

底建網漁業は、漁業制度上第二種共同漁業権と知事許可で行使される場合があるが、基本的には小型定置網漁業に属する漁業種類である。設置水深は25m前後から水深60mにまで至り、沿岸域に大量来遊するホッケ・スケソウダラ・マダラや少量で魚価の高いヒラメ・キアンコウなどの底棲性魚類を主たる漁獲対象魚とする沿岸向けの漁法である。主な行使地は北海道・青森県・秋田県で、北方地域に多い漁法となっている。本底建網の操業は、「金庫」もしくは「溜まり」といわれる魚捕り部のみを引き揚げて入網魚を漁獲する他の小定置網とは異なり、魚捕り部の揚網前に網地全体を海底から海面へ引き揚げる作業が必要となる。網地全体の引き揚げ作業では、船体や揚網機に前作業工程中最も高い負荷がかかり、静穏時には比較的迅速に作業が完遂できるものの、波浪や潮流条件が厳しい場合には多くの作業時間が消費される。また、巻上げの進捗に伴い網地への力学的作用点が順次変化することなどによって引き揚げ負荷が突発的に増加し、網揚げロープの破断や作業者がウインチ方向へ引き込まれる場合も生じる。当該漁業の機械化では、巻上げ機の揚上速度や負荷能力を単に高めるだけでなく、このような作業過程上で必然的に発生する作業状態を考慮した対策が必要となる。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 35(3), 261-269, 1999-03-01

    日本水産工学会

参考文献:  14件中 1-14件 を表示

被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008275077
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    4804328
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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