アオリイカ擬餌針の漁具特性 Fishing Gear Characterisiics on Jig for Oval Squid Spioteuthis lessoniana

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抄録

アオリイカはインド、太平洋域に広く棲息し、日本においても北海道南部から沖縄にかけて分布している。西南日本において本種は独特の形をした擬餌針を使用した釣りや定置網で漁獲されて高値で取引きされ、沿岸域での主要な漁獲対象種である。著者らはこの擬餌針について研究を行い、その形態には体型が側偏した楕円形の魚型と、体幹部の断面が円形で屈曲した紡錘形のエビ型があり、それらの比重と重心位置には共通性があることや、擬餌針は奄美地域から鹿児島を経て西南日本各地へ伝搬し、魚型からエビ型に変遷したことを明らかにした。また、二つの型の擬餌針について水中での運動性能を比較して、比重と重心位置が運動性能に影響しており、エビ型の方が運動時の姿勢の変化が大きいことを明らかにした。擬餌針の形態は歴史的に見て変化がみられ、記録に残る古い形態は魚型であったがその形態は時代や地域によって様々に変化し、現在では魚型はほとんどの地域で使用されていない。本研究ではアオリイカ擬餌針形態の地域的な特徴と流体力学的特性について比較し、擬餌針を用いたアオリイカ釣りが各地域へ伝搬すること、即ち漁業技術の移転過程と漁具特性の変化について検討した。また、体型の異なる魚型擬餌針とエビ型擬餌針の運動時における流体力学的特性を調べ、魚型擬餌針が衰退した原因についても検討した。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 35(3), 283-291, 1999-03-01

    日本水産工学会

参考文献:  9件中 1-9件 を表示

被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

  • 千葉県館山湾におけるアオリイカ狩刺網の漁獲特性

    秋山 清二 , 貝原 智志 , 有元 貴文 , SEIJI AKIYAMA , SATOSHI KAIHARA , TAKAFUMI ARIMOTO , 東京海洋大学海洋科学部 , 東京海洋大学海洋科学部:(現)全国漁業協同組合連合会 , 東京海洋大学海洋科学部 , Faculty of Marine Science Tokyo University of Marine Science and Technology , Faculty of Marine Science Tokyo University of Marine Science and Technology : (Present address)National Federation of Fisheries Co-operative Associations , Faculty of Marine Science Tokyo University of Marine Science and Technology

    日本水産学会誌 = Bulletin of the Japanese Society of Scientific Fisheries 70(6), 865-871, 2004-11-15

    CiNii 外部リンク 日本農学文献記事索引 J-STAGE DOI 参考文献31件 被引用文献3件

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008275097
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    4804333
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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