植生の異なる実験藻場における生物群集の決定要因 Determine Factors of Community Organization in Some Artifitial Sargassum Beds with Different Vegetation

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

天然のガラモ場と人工基質上に実験的に発生させた様々な植生の藻場間で生物群集を比較し、その決定要因をなり得る藻場内の環境条件を分析した。天然岩礁上のガラモ場、人工藻場の一定面積に攪乱を与えた混生区、オオバノコギリモクのみを残した単一区、基質上の生物を全て除去した裸地区の各藻場で、以下の点が明らかになった。1)人工基質上の藻場に攪乱を加えることにより、様々な植生の藻場を生じさせることが可能になり、このような藻場が、大型海草が藻場の生物群集に与える影響の調査とその実証研究に有効であることが分かった。2)葉上動物では節足動物のヨコエビ・ワレカラ類が、基質上では二枚貝類が圧倒的多数をしめた。3)葉上動物の現存量が大型海草のサイズや密度、種多様性によって異なっていることから、棲み場所としての構造や食物となる小型海藻の量が重要な決定要因であると考えられた。4)基質上の動物の個体数は、着底に適した裸面の面積によって決まる可能性が高い。5)人工的な藻場を利用することで様々な遷移段階の藻場を比較でき、藻場の生物群集の遷移をより詳しく調査できる。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 36(1), 1-10, 1999-07-15

    日本水産工学会

参考文献:  23件中 1-23件 を表示

被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008275125
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    4818630
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
ページトップへ