ホタテガイ養殖業における機械化の成立条件 Conditions to Mechanize the Scallop Farming

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抄録

ホタテガイ養殖業は1980年代以後生産量を飛躍的に伸ばしてきたが、近年では生産経費が膨大になったこととホタテガイ単価が急激に低落したことが重なり、養殖経営の収益性は著しく低い状況に陥っている。このような状況下において養殖管理工程中もっとも大量に雇用労働力を必要とする「分散・耳吊り作業」の省人化が求められるようになり、その結果、労働力節減が可能となる自動耳吊り機が開発されて急速にその導入が進められている。この耳吊り機は4百万円前後の高価な装置であるが、機械稼働量を大幅に増加させればより多くの人件費を節減することが可能となるために、購入に積極的な漁家が増加している。しかし当該作業では適期適作業といった条件が存在し、また諸作業用機械には整備・調整に支払われる機械維持費の経時的増加が必然的に伴う。耳吊り機の導入には、人件費の節減が図れる一方で、機械利用経費の増加傾向如何によっては養殖漁家の経費増につながりかねない矛盾が内在していることになる。このため養殖漁家の機械化に対する意志決定は慎重に行わなければならない状況にある。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 36(1), 37-44, 1999-07-15

    日本水産工学会

参考文献:  14件中 1-14件 を表示

被引用文献:  4件中 1-4件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008275174
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    4818661
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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