有明海におけるいかかごによるコウイカSepia esculenta漁獲量と水温,潮汐の関係について Relationships between Sepia esculenta Catch by Basket Traps, Water Temperature and Tide in the Fishing Ground of Ariake Sound

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抄録

我が国最大の潮汐が見られる有明海では、コウイカの繁殖期に本種を対象にもっぱらかご漁業が操業される。湾口部から湾奥部への遷移海域にある深江町沖漁場では、安定した流軸方向(NNE-SSW)をもつ潮流が卓越する。一方、湾口部に近い有明町沖漁場の近くでは環流が認められ、さらに漁場水深は浅く、前者とは異なる複雑な流動環境を示す。深江町沖では、コウイカの漁獲量は小潮時に増加、大潮時に減少する傾向が認められた。潮流が強い有明海では、漁場環境は潮汐にともなって大きく変動することから、潮汐はコウイカの漁場における時間・空間的な分布状況に影響する重要な要因の一つであると考えられる。さらに漁獲量と密度に関係する漁場における個体群量は、漁期が本種の繁殖期であることから、代謝環境としての漁場水温にも密接に関係することが予想される。そこで有明海漁場の環境変動に対して主動的に作用する潮汐、水産生物の代謝環境として重要な水温がかご漁具によるコウイカの漁獲量にどのような影響を及ぼすかについて調べるための基礎資料を得ることを目的に、漁場位置、そして流動環境が異なる、深江町沖漁場と有明町沖漁場でのコウイカの漁獲量、水温、そして潮汐の関係から比較検討する。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 36(1), 45-48, 1999-07-15

    日本水産工学会

参考文献:  12件中 1-12件 を表示

被引用文献:  2件中 1-2件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008275189
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • NDL 記事登録ID
    4818674
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1327
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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