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- 紀 杉
- Department of Applied Chemistry, Graduate School of Engineering, Nagoya University
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- 藪谷 智規
- Department of Applied Chemistry, Graduate School of Engineering, Nagoya University
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- 伊藤 彰英
- Department of Applied Chemistry, Graduate School of Engineering, Nagoya University
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- 原口 紘喜
- Department of Applied Chemistry, Graduate School of Engineering, Nagoya University
書誌事項
- タイトル別名
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- Multielement Determination of Major-to-Ultratrace Elements in Common Salts by Inductively Coupled Plasma Atomic Emission Spectrometry and Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometry
- ユウドウ ケツゴウ プラズマ ハッコウ ブンセキ ホウ オヨビ ユウドウ ケツゴウ プラズマ シツリョウ ブンセキホウ ニ ヨル ショクヨウエン ノ タゲンソ テイリョウ
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抄録
食用に供されている5種類の塩 (福建天日塩, 能登塩, 赤穂塩, 瀬戸塩, JT塩) について, 水溶性成分および不溶粒子成分中の主成分元素から超微量元素までの35~36元素を誘導結合プラズマ発光分析法 (ICP-AES) および誘導結合プラズマ質量分析法 (ICP-MS) によって定量した. 塩試料10~1000gを純水250~4000mlに溶解した塩水を, 孔径0.45μmのメンブラソフィルターでろ過し, ろ液を水溶性成分, フィルター上の残さを不溶粒子成分とした. 水溶性成分中の微量元素はキレート樹脂濃縮法によって濃縮後, ICP-MSによって定量した. 不溶粒子成分はフィルターごとHNO3/HClO4/HFを 用いて酸分解を行って, 定量に供した. 定量結果から, 自然塩である福建天日塩及び能登塩中には精製塩である赤穂塩と瀬戸塩, および工業製塩であるJT (日本たばこ産業) 塩よりも高濃度の微量金属元素が多数含まれており, また自然塩では多くの金属元素 (Al, Ti, Fe, Zn, Ga, Y, 希土類元素, Thなど) が塩中元素濃度に対して80%以上の割合で不溶粒子成分中に含有されていることが明らかとなった. 一方, 今回検討された塩については, Na, K, Mg, Ca, Srは ほとんどが水溶性成分中に存在した. さらに, MoとCdも80%以上が水溶性成分中に存在していた, このような結果は, 塩中の元素分布は塩の製造方法や工程とともに, 海水中の元素の存在形態と関連があることを示すものである.
収録刊行物
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- Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan
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Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan 54 (2), 117-125, 2000
The Society of Sea Water Science, Japan
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205452880768
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- NII論文ID
- 10008275721
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- NII書誌ID
- AN0018645X
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD3cXitleit7g%3D
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- NDL書誌ID
- 5334522
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- ISSN
- 03694550
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可