<I>Lactobacillus casei</I>のファージと<I>Bacillus subtilis</I> のファージに対する食塩の作用

  • 村田 晃
    Department of Applied Biological Sciences, Saga University
  • 佐藤 大輔
    Department of Applied Biological Sciences, Saga University
  • 谷 拓
    Department of Applied Biological Sciences, Saga University
  • 山本 純子
    Department of Applied Biological Sciences, Saga University
  • 神田 康三
    Department of Applied Biological Sciences, Saga University
  • 加藤 富民雄
    Department of Applied Biological Sciences, Saga University

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Salt on Phage J1 of <I>Lactobacillus casei</I> S1 and Phages M2 and SPO1 of <I>Bacillus subtilis</I> YS11
  • Lactobacillus caseiのファージとBacillus subtilisのファージに対する食塩の作用
  • Lactobacillus casei ノ ファージ ト Bacillus s
  • Effect of Salt on Phages and Their Host Bacteria (Part 3)
  • ファージと宿主細菌に対する食塩の作用 (第3報)

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抄録

J1ファージとその宿主L. casei S1, 並びに, M2, SPO1ファージとその宿主B. subtilis YS11に対する食塩の作用について検討した.<BR>37℃において食塩は, J1ファージとL. caseiの場合, 1) 0.8Mで菌の生育を完全に抑制した. 2) ファージを不活化しなかった. 3) ファージの吸着を阻害した. 4) 1.0Mでファージの増殖を完全に抑制した. M2, SPO1ファージとB. subtilisの場合, 1) 1.2Mで菌の生育を完全に抑制した. 2) ファージを不活化しなかった. 3) SPO1ファージの吸着を阻害した. 4) 1.2~1.3Mでファージの増殖を完全に抑制した.<BR>37℃より高い温度の影響について, J1ファージと<BR>L. caseiの場合, 1) 42℃まで菌の生育は変わらなかった. 2) 40℃でファージの増殖は完全に抑制された. M2, SPO1ファージとB. subtilisの場合, 1) 43~50℃で菌の生育は37℃より速かった. 2) 45~46℃でファージの増殖は完全に抑えられた. つまり, 高温で培養することによりファージを制御できることが示された.<BR>高温における食塩の作用について, 次のことが分かった. J1ファ-ジとL. caseiの場合, 39℃において0.4Mの食塩は, 菌の生育にほとんど影響せず, ファージの増殖をほぼ完全に抑えた. つまり, 温度を上げると, より低い食塩濃度でファ-ジを制御できる可能性が示された. M2, SPO1ファージとB. subtilisの場合は, 44, 45℃において検討したが, このようなことは示されなかった.

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参考文献 (8)*注記

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