凍結・融解過程における活性酸素種および抗酸化剤がブタ精子の活力に及ぼす影響 Effects of Reactive Oxygen Species and Antioxidants on the Motility of Boar Spermatozoa in the Process of Freezing and Thawing

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抄録

この研究は,ブタ精液の凍結・融解過程で活性酸素種が精子にどのような影響を与えるか,また種々の抗酸化剤の効果を明らかにすることを目的として行った。濃厚部精液に前処理液を添加して3時間放置した後,6試験区に分割して遠心分離した。沈澱精子はラクトース-卵黄希釈液を基本液とした各試験区の希釈液に浮遊して5℃に冷却後,2次希釈を行い,凍結した。次の6試験区を設定した。(1)無処理区,(2)キサンチン0.6mMおよびキサンチンオキシダーゼ0.05mMを添加(X-X0区),(3)(2)にカタラーゼ150Uを添加(X-X0+Cat区),(4)(2)にスーパーオキシドジスムターゼ150Uを添加(X-X0+SOD区),(5)(2)にグルタチオン(酸化型)1.5mMを添加(X-X0+GSSG区),(6)(2)にハイポタウリン10mMを添加(X-X0+HT区)。45℃で融解後,融解液で10倍に希釈し,37℃恒温槽で60分間インキュベートして,精子の活力を検査した。活力は精子生存指数に換算し,検定に用いた。 X-XO区における凍結・融解後の精子の回復率は無処理区に比べて有意に低く,活性酸素種の影響が示唆された。これに対しX-X0+Cat区はX-XO区と比較して有意に高い値を示した。また,X-X0+SOD区およびX-X0+HT区では,X-X0区より高い傾向が見られた。精子生存指数で見ると,インキュベート30分後ではX-X0+Cat区およびX-X0+HT区がX-X0区に比べ有意に高い値を示した。 以上の結果より,凍結・融解過程でブタ精子は活性酸素種により活力が損なわれること,その障害がカタラーゼにより抑えられることが明らかにされた。したがって,精子の活力低下を阻止するために除去すべき活性酸素種は過酸化水素であると考えられた。またその障害の抑制にはハイポタウリンも効果的であることも示された。

収録刊行物

  • 日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science

    日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science 38(1), 12-19, 2001-03-10

    日本養豚学会

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被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008284189
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10202971
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    0913882X
  • NDL 記事登録ID
    5700998
  • NDL 雑誌分類
    ZR22(科学技術--農林水産--畜産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1082
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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