抗glutamic acid decarboxylase 65(GAD65)抗体が低抗体価より高抗体価へ推移したバセドウ病合併糖尿病の1例

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  • ショウレイ ホウコク コウglutamic acid decarboxylase 65(GAD65)コウタイ ガ テイコウタイカ ヨリ コウコウタイカ エ スイイ シタ バセドウビョウ ガッペイ トウニョウビョウ ノ 1レイ

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症例は62歳女性. 43歳時に糖尿病と診断され, 以降glibenclamideにて空腹時血糖値160~180mg/dl, HbA1c8~10%とコントロール不良であった. 1997年1月抗GAD65抗体1.9 U/ml, 3月2.5U/mlと低抗体価であったが陽性を示したためインスリン治療を開始した.その後バセドウ病を併発したが, ほぼ同時期より抗GAD65抗体価の上昇を認め, 1998年7月327U/ml, 12月126,000U/mlとなった. 高齢で罹病期間の長い糖尿病患者で抗GAD65抗体が低抗体価から高抗体価に推移した例は他に報告がなく, 低抗体価であっても慎重な経過観察の必要性を示唆する症例と考えられた.

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