野外飲料用大量処理水の微生物学的水質評価 Microbiological Estimation of the Water Purity after Treatment in the Field to Supply a Large Amount of Drining Water during Emergency

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著者

    • 脇山 博之 WAKIYAMA Hiroyuki
    • 陸上自衛隊衛生学校研究部衛生研究室 Section of Medical Research, Department of Research, Japan Ground Self-Defense Force Medical Sevice School
    • 田中 良弘 TANAKA Yoshihiro
    • 陸上自衛隊衛生学校研究部衛生研究室 Section of Medical Research, Department of Research, Japan Ground Self-Defense Force Medical Sevice School
    • 児玉 芳夫 KODAMA Yoshio
    • 陸上自衛隊衛生学校研究部衛生研究室 Section of Medical Research, Department of Research, Japan Ground Self-Defense Force Medical Sevice School
    • 矢野 一好 YANO Kazuyoshi
    • 東京都立衛生研究所環境保健部水質研究科 Department of Environmental Health, Tokyo Metropolitan Research Laboratory of Pubilic Health

抄録

大型野外浄水器による河川水処理後の水を, 微生物学的に水質評価した.池・川および沼の水 (以下, 原水) を, 長毛濾過・限外濾過・逆浸透濾過および活性炭処理の4ステップで大量に浄化処理した (浄化処理後の水を以下, 浄水).処理前後で細菌, ウイルス, 野生型ファージおよびエンドトキシンの存在の有無 (濃度) を調べた.原水100 m<I>l</I>中には一般細菌が2.4×10<SUP>4</SUP>~4.6×10<SUP>6</SUP> cfu, 大腸菌が2.1×10<SUP>2</SUP>~9.3×10<SUP>2</SUP> cfu, 野生型ファージが37.7±11.5 pfuおよびエンドトキシンが0.5~2.4μg, それぞれ存在していた.大腸菌と野生型ファージは完全に除去された.一般細菌は99.4%以上, エンドトキシンは99.9%以上の除去率であった.ウイルスと病原性大腸菌O157は原水・浄水ともに検出されなかった.一般細菌とエンドトキシンの除去率が100%に達しなかった理由は, 浄水器を通過したためではなく, 給水ホースの汚染によるものと考えられた.大型野外浄水器による微生物除去能評価に際し, 当初は種々のタイプの微生物について検討することが望ましいと考えた.実際にはウイルスと病原性大腸菌O157は検出されなかつたが, 微生物のサイズを考慮すると, 微生物指標としてはファージ等により代用可能と考えられた.以上, 塩素処理等の後処理を行わない状態で微生物等の除去能を評価し, 良好な結果を得た.大型野外浄水器は大災害等の緊急時に非常に有用と考えられた.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 13(4), 221-225, 1998-11-30

    Japanese Society of Environmental Infections

参考文献:  5件中 1-5件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008424209
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1019475X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09183337
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
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