東京湾盤洲干潟における冬季のアサリのへい死要因について Winter Life and Mortality in Japanese Littleneck Clam Ruditapes phillippinarum on Banzu Tidal Flat, Tokyo Bay

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抄録

東京湾千葉県沿岸のアサリ漁場では、近年になって冬季にアサリの分布量が大幅に減少することが判明している。特に1989年の冬季には木更津市の盤洲干潟においてアサリの大量へい死を伴ったが、その原因として単一の環境要因を特定するには至っていない。従って、冬季におけるアサリのへい死はアサリ自体が有する冬季にへい死しやすい内的要因を含む複合要因によってもたらされることが推察された。1989年冬季の大量へい死の際の著者らの調査では、毒性物質、浮泥の堆積、ヒトデや巻き貝類等のアサリの食害生物、有害プランクトン類、寄生虫、伝染性疾病等はいずれも急性のへい死の原因とは考えられなかった。へい死に関わる現象面の特徴としては河川水の流入する干潟岸側でへい死率が高かったこと、へい死が発生した年は例年になく透明度が高かったこと等が上げられたので、ここでは水温の低下、塩分の低下、餌料量の低下、波浪による海底地盤の変動の4項目の複合的要因による冬季の大量へい死の可能性について調べることとした。調査対象水域はFig.1に示す千葉県木更津市内の小櫃川の河口域に位置する盤洲干潟のアサリ漁場で、木更津市管内の各漁協と共同で1990~1991年度のいずれも11月中旬から4月中旬の間に調査を行った。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 32(1), 23-32, 1995-07-31

    日本水産工学会

参考文献:  15件中 1-15件 を表示

被引用文献:  12件中 1-12件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008438571
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    09167617
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  IR 
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