ナイロンテグスの吸水及び放水特性 Water Absorption and Desorption of Nylon Monofilament

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抄録

近年、マグロ延縄漁業では、釣元部から枝縄、幹縄部に至るまでの部分を従来のマルチフィラメント製漁具に代えて、ナイロン製のモノフィラメントテグスへの転換が進んでいる。ナイロンテグスは従来のワイヤやマルチフィラメント縄に比べ透明性が良く、海中でマグロに視認されにくいため、釣獲性に優れ、また釣獲魚の鮮度が良いなどの点から普及してきている。一方で、ナイロンテグスは使用中に擦れによる傷を受けやすく強度低下が起こりやすいことや、海中での吸水による軟化などの欠点も指摘されている。ナイロンテグスの力学的な耐久性についてはすでに著者らが検討を行っており、伸張及び曲げ応力とテグスの疲労寿命との関係を明らかにしている。吸水に関しては、これまで網糸についていくつか研究がなされているが、そのほとんどは天然繊維や合成繊維からなるマルチフィラメント糸についてのものである。マルチフィラメント網糸の吸水は主として繊維間隙への水の吸収によって起こり、一本もののモノフィラメントテグスの吸水とは機構的には大きく異なる。特にマグロ延縄漁業に使用されるような太いモノフィラメントテグスの吸水については全く検討されていない。本研究は、実際のマグロ延縄の操業の過程で起こる漁具資材(ナイロンモノフィラメントテグス)の吸水特性を明らかにすることを目的として行われた。さらに、本研究では、吸水したテグスの放水(乾燥)特性についても検討を行った。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 32(3), 175-180, 1996-03-29

    日本水産工学会

参考文献:  6件中 1-6件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008439076
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • データ提供元
    CJP書誌  IR 
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