アオリイカ擬餌針の形態について Physical Characteristics of Jig for Oval Squid Sepioteuthis lessoniana

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抄録

アオリイカはジンドウイカ科に属し、外套長は約40cm、体重は約3kgに達する暖海性のイカで、わが国の沿岸海域に広く分布している。このイカは定置網、刺網などによって漁獲されるが、魚やエビの形をした擬餌針を使用した釣りでも多く漁獲される。この釣りに使用される擬餌針は、木材を魚型やエビ型に削り出して加工しその体幹部を作り、古い時代のものでは表面を黒く焼き焦がしているが、現在では表面を塗装したり布を巻き付けて使用している。また体幹部の部分には鰭に擬した羽毛を、末端には傘型の群鉤を装着し、また腹部下面には穴あきの古銭や鉛を取り付けている。これは擬餌、釣針、浮子、および沈子の機能を合わせ持った多鉤式擬餌針であり、嘉永年間に鹿児島で創案され、ここから各地へ広まったとされている。そして現在では西南日本の沿岸域において広く利用されている。この釣りに使用される擬餌針のほとんどが自家製であるが、これらには地域的な特性が反映されているものと考えられる。また擬餌針が持つ形態などの特徴は流れの中で運動特性として現れ、漁具の性能に影響すると考えられる。そこで本研究では擬餌針の形態などの特徴と運動特性との関係を調べる前段階として、擬餌針の形態などの特徴を定量化して地域間相互の類似性を比較し、漁具としてのアオリイカ擬餌針が具備する条件について検討した。

収録刊行物

  • 水産工学

    水産工学 32(3), 229-238, 1996-03-29

    日本水産工学会

参考文献:  11件中 1-11件 を表示

被引用文献:  2件中 1-2件 を表示

  • アオリイカ擬餌針の漁具特性

    不破 茂 , 石崎 宗周 , 橋口 博仁 , 今井 健彦

    水産工学 35(3), 283-291, 1999-03-01

    日本農学文献記事索引 参考文献9件 被引用文献1件

  • 千葉県館山湾におけるアオリイカ狩刺網の漁獲特性

    秋山 清二 , 貝原 智志 , 有元 貴文 , SEIJI AKIYAMA , SATOSHI KAIHARA , TAKAFUMI ARIMOTO , 東京海洋大学海洋科学部 , 東京海洋大学海洋科学部:(現)全国漁業協同組合連合会 , 東京海洋大学海洋科学部 , Faculty of Marine Science Tokyo University of Marine Science and Technology , Faculty of Marine Science Tokyo University of Marine Science and Technology : (Present address)National Federation of Fisheries Co-operative Associations , Faculty of Marine Science Tokyo University of Marine Science and Technology

    日本水産学会誌 = Bulletin of the Japanese Society of Scientific Fisheries 70(6), 865-871, 2004-11-15

    CiNii 外部リンク 機関リポジトリ J-STAGE 参考文献31件 被引用文献3件

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008439145
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10278554
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09167617
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  IR 
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