高齢者高血圧と相対的低血圧 Relative Hypotension in the Elderly Hypertension

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抄録

高齢者高血圧の最も大きな特徴の一つに, 血圧変動の増加が挙げられる. 高齢者高血圧で高頻度にみられる起立性低血圧や食後低血圧は高齢者の血圧変動を増加させ, ふらつき, 失神, 転倒を伴い, 心血管疾患のリスクとなることが知られている. 我々は日本人高齢者高血圧において, 夜間血圧が著明に低下する extreme-dipper タイプと, 逆に夜間血圧が上昇する reverse-dipper タイプを定義し, 両タイプで無症候性脳梗塞が進展していることを明らかにした. その後, 追跡調査にて, これら両タイプは, 脳卒中のリスクになり, 診察室血圧を用いた一般的な降圧療法では脳卒中抑制効果が不十分である可能性を指摘している. 血圧日内変動異常は, 起立性低血圧や食後低血圧ともに, 高齢者高血圧でみられる相対的低血圧 (relative hypotension) といえ, 血圧変動を増加させる. 高齢者高血圧において相対的低血圧を考慮に入れた降圧療法により, 心血管リスクが減少する可能性がある.

収録刊行物

  • 日本老年医学会雑誌

    日本老年医学会雑誌 38(5), 637-640, 2001-09-25

    The Japan Geriatrics Society

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008507766
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00199010
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    03009173
  • NDL 記事登録ID
    5922837
  • NDL 雑誌分類
    ZS21(科学技術--医学--内科学)
  • NDL 請求記号
    Z19-25
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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