吸引式低圧逆浸透法の物質輸送特性とそのモデルによる解析

  • 浦瀬 太郎
    社団法人 土木学会 東京工業大学 土木工学専攻
  • 山本 和夫
    社団法人 土木学会 東京大学 環境安全研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • CHARACTERISTICS OF TRANSPORT OF SOLUTES IN ULTRA-LOW PRESSURE REVERSE OSMOSIS WITH SUCTION FILTRATION
  • キュウインシキ テイアツ ギャクシントウホウ ノ ブッシツ ユソウ トクセイ ト ソノ モデル ニ ヨル カイセキ

この論文をさがす

抄録

最低0.06MPa (0.6気圧) での浸漬型逆浸透装置の運転を行い, 模擬汚染地下水処理時のフラックス値, 各種物質の阻止率を調べ, 得られた物質輸送特性をモデルで解析した. 吸引ろ過でも0.030m/d程度のフラックスと90%の塩化物イオン阻止率を得ることができ, 60日の連続運転でも0.021m/dのフラックスを膜洗浄なしで得ることができた. 低圧運転時のフラックスを加圧運転時のデータから浸透圧を加味したモデルによって予測したが, 吸引ろ過で実際に得たフラックスは予測値よりも小さかった. 重金属類, 硝酸イオン, フミン質成分, ビスフェノールAなどの低圧運転時の阻止特性を Solution-Diffusion model および Extended Nernst-planck 式を用いて予測し, 実測値との比較検討を行った.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2002 (706), 31-39, 2002-05-22

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (24)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ