健康学生鼻腔由来ブドウ球菌について : 第一報mecA遺伝子保有MRSA・CNSの検出 Studies on Nasal Staphylococci Isolated from Healthy Students

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抄録

1993年から1998年の6年間に, 医療技術系学科に在籍した臨床実習未経験の157人の鼻腔より<I>Staphylococcus</I>属菌を分離し, methicillin-resistant <I>Staphylococcus aureus</I> (MRSA) およびmethicillin-susceptible <I>S.aureus</I> (MSSA) の分布を知るとともに, coagulase-negative staphylococci (CNS) についても若干の検討を加えた.対象とした学生のうち39人 (24.8%) から<I>S. aureus</I>を, また, ほぼ全員からCNSを分離した.<BR>これらの分離株について5薬剤を用いて薬剤感受性試験を行い, さらに<I>S.aureus</I>と同定した菌株についてはコアグラーゼ型別および毒素産生試験を実施し, 薬剤感受性試験の結果とあわせて検討した.<BR>以上の結果, われわれは健康学生の2人 (1.3%) からMRSAを, また, 8人 (5.1%) からmethicillin-resistant coagulase negative staphylococci (MRCNS) を検出し, このうちの一部から<I>mec</I>A遺伝子を確認した.この, MRSAを保菌する一人から, 近年, 院内感染で大きな問題となっているコアグラーゼII型でブドウ球菌エンテロトキシン (SET)-CおよびToxic Shock Syndrome Toxin (TSST-1) 産生株を分離した.<BR>これらの健康者から検出したMRSAが, 院内感染から検出されるMRSAと同様の性状を示していることから, 院内感染と平行して菌交代現象, 内因性感染の面からさらに検討する必要があると考える.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 16(2), 125-130, 2001-06-15

    Japanese Society of Environmental Infections

参考文献:  10件中 1-10件 を表示

被引用文献:  2件中 1-2件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008543104
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1019475X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09183337
  • NDL 記事登録ID
    5809579
  • NDL 雑誌分類
    ZS9(科学技術--医学--病理学・微生物学・寄生虫学・感染・免疫学・血清学・アレルギー)
  • NDL 請求記号
    Z19-3650
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  J-STAGE 
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