健康学生鼻腔由来ブドウ球菌について : 第二報 コアグラーゼ陰性ブドウ球菌の分離状況とMec A遺伝子とスライム産生について Studies on Coagulase Negative Staphylococci Isolated from Nasal Cavity of Healthy Students

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抄録

1996~1998年の3年間に臨床実習未経験の学生77名の鼻腔よりCoagulase Negative Staphylococci (CNS) 265株を分離した.そのCNSの菌種同定, 薬剤感受性を調査し, 耐性株については<I>mec</I>A遺伝子保有の有無およびスライム産生性も調べた. CNSは77名中70名 (90.9%) より分離され<I>Staphylococcus epidermidis</I>205株 (77.3%), <I>Staphylococcus hominis</I>45株 (17.0%) でこの2菌種で全体の94.4%を占めた.つぎに, <I>Staphylococcus capitis</I>4株 (1.5%), <I>Staphylococcus gallinarum</I>4株 (1.5%), <I>Staphylococcus haemolyticus</I>3株 (1.1%), <I>Staphylococcus warneri</I>2株 (0.8%), <I>Staphylococcus saprophyticus</I>1株 (0.4%) および<I>Staphylococcus caprae</I>1株 (0.4%) の計8菌種265株が検出された.薬剤感受性試験は, オキサシリン (MPIPC), メチシリン (DMPPC), クロキサシリン (MCIPC), セファゾリン (CEZ), バンコマイシン (VCM) の5薬剤について実施した.その結果, オキサシリン, メチシリン, クロキサシリンの3剤耐性が<I>S.hominis</I>に1株, オキサシリン, メチシリンの2剤耐性が<I>S.epidermidis</I>に1株, メチシリン, クロキサシリンの2剤耐性が<I>S.hominis</I>に1株の計3株が耐性を示した.また, オキサシリン, メチシリンの2剤に中間耐性が<I>S.epidermidis</I>に2株, メチシリンの1剤に中間耐性が<I>S.epidermidis</I>に6株みられた.セファゾリンおよびバンコマイシンに耐性を示す株は認められなかった.methicillin-resistant CNS (MRCNS) は<I>S.hominis</I>2株が検出された.MRCNSの<I>mec</I> A遺伝子を調べたところ<I>S.hominis</I>は2株とも保有していた.代表株65株中19株 (29.2%) がスライム産生であった.健康者の鼻腔内から分離されたCNSは, 臨床材料からのそれとは菌種分布に違いがみられた.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 16(2), 131-135, 2001-06-15

    Japanese Society of Environmental Infections

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008543115
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1019475X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09183337
  • NDL 記事登録ID
    5809584
  • NDL 雑誌分類
    ZS9(科学技術--医学--病理学・微生物学・寄生虫学・感染・免疫学・血清学・アレルギー)
  • NDL 請求記号
    Z19-3650
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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