当院における2段階法でのツベルクリン反応について : 職種,年齢別の結果とブースター現象の解析 The Result of Sequential Tuberculin Skin Tests on Masuda Red Cross Hospital : The Influence of Jobs, Age and Booster Phenomenon

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抄録

平成11年2月から5月の間に, 全職員を対象にして2段階法でのツベルクリン反応 (以下2段階ツ反) を実施し, 職種別, 年齢別に, 最終反応径, BCG接種の既往, ブースター現象について検討した.<BR>2段階ツ反を実施した479名の職種の内訳は, 医療職92名, 看護職271名, 事務職116名である.結果は, 全体での最終反応の発赤径は36.3±19.7mmであり, 硬結径は13.9±10.0mmであった.最終判定の分布, 最終反応径の検討では, 職種間では有意な差は認められなかった.年齢間では, 30歳以下と31歳以上を比較すると, 最終反応径の発赤径と硬結径, 1回目と2回目の反応径の差の発赤径で有意な差が認められた.BCG接種の既往については, 419人 (医療職77名, 看護職239名, 事務職103名) から回答を得た.全体でBCG接種の既往がある者は366名 (77%), 既往のない者もしくは不明の者は53名 (23%) であった.BCG接種の既往では, 若年者でBCG接種の既往のない者が多かった.<BR>これらのことより, 若年者に対する結核菌の感染対策が重要であると考えられた. また, 全職員の約32%にブースター現象が見られ, 2段階ツ反を実施することが重要であると考えられた.ツベルクリン反応検査では, 結核感染の確定診断ができないため, 胸部X線写真撮影などの検査を正確に行なう必要があるが, 個人レベルの感染対策として, 2段階ツ反の最大反応径を知っておくことは重要である.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 16(2), 169-174, 2001-06-15

    Japanese Society of Environmental Infections

参考文献:  13件中 1-13件 を表示

被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008543216
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1019475X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09183337
  • NDL 記事登録ID
    5809653
  • NDL 雑誌分類
    ZS9(科学技術--医学--病理学・微生物学・寄生虫学・感染・免疫学・血清学・アレルギー)
  • NDL 請求記号
    Z19-3650
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  J-STAGE 
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