高血圧

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抄録

血圧計が開発されたのが1896年であり,高血圧の成因研究の中心であるレニンが発見されたのが1898年であることから,高血圧研究は約100年前に始まったと言える.しかし,高血圧の恐ろしさが気づかれ,病気としての関心が高まったのは,日本では感染症による死亡率が減り,脳血管障害による死亡率が第1位を占めるようになった1946年頃からである.その後,次々に新しい降圧薬が開発され,血圧のコントロールは容易になり, 1970年以後,脳血管障害による死亡率は減少したものの,生活習慣の欧米化により,虚血生心疾患による死亡率は減少してこない.高血圧の成因研究に関しては,レニン・アンジオテンシン系の研究を中心に進展してきたが,高血圧患者の90%を占める本態性高血圧の成因は未だ明らかでない.多遺伝子異常の上に環境因子が重なって生じてくるものと推測されているが,その全容解明までにまだかなりの時間を要しそうである.

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌

    日本内科学会雑誌 91(3), 937-941, 2002-03-10

    The Japanese Society of Internal Medicine

参考文献:  14件中 1-14件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008547232
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00195836
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    00215384
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
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