甲状腺分化癌におけるsentinel lymph node biopsyの検討

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抄録

術前リンパ節転移が無い (N0) と診断された甲状腺乳頭癌38例を対象として, Sentinel lymph node (SLN) 生検の妥当性について術中色素法を用いて検討した。ツベルクリン針を用いて, 1%Patent blue dye, 0.2mlを甲状腺腫瘍に直接注入し, 青染リンパ節をSLNと同定し, 摘出した。さらに, 甲状腺切除ならびに保存的頸部リンパ節郭清を行い, その診断能を検討した。27例 (71%) でSLNを同定することが可能であった。部位は, Paratrachealに18例 (67%), Jugularに5例 (18%), Paratracheal and Jugularに4例 (15%) であった。個数は, 平均1.4個 (1~3個), 組織学的癌転移を16例に認めた。SLNの組織学的転移陽性率は58%で, SLN以外のLNの11%に比べ, 有意に高かった。偽陰性例が3例あり, 正診率89%, 敏感度84%, 特異度100%であった。SLN生検により非触知の転移リンパ節を発見することが可能であった。しかし, その同定率ならびに診断能ともに満足すべきものではなく, 今後のさらなる検討が必要と考えられた。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 26(2), 155-158, 2001-04-30

    日本外科系連合学会

参考文献:  19件中 1-19件 を表示

被引用文献:  2件中 1-2件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008561946
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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