開胸術前後のQOLと呼吸困難感の検討 Quality of Life Associated with Pre- and Post-thoracotomy Dyspnea

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抄録

呼吸困難感は様々な不確定要素が関与するため患者毎に表現方法や程度が異なり, QOLへの影響も大きい。そこで, 開胸肺切除術を施行した原発性肺癌35例, 自然気胸7例を対象として術前・術後7・14・21・28病日にvisual analog scale測定と同時に, 身体疾患を持つ患者の精神状態を判定するためにhospital anxiety and depression scaleを用い, 術前後における呼吸困難感と精神的因子の関係について検討した。術前にその原因となる身体状況が存在しないにも関わらず強い呼吸困難感を伴う症例や, 肺切除術前後で呼吸困難感が有意に減少あるいは増加する症例もみられた。手術を控えて不安や抑うつは強く, それによって呼吸困難感が誘発・助長されるとともに, 手術終了によって精神的負担が減少することで, かえって呼吸困難感が軽減する可能性が示唆された。一方, 術後不安や抑うつが, 残存あるいは助長されると, より一層, 呼吸困難感が増強しうることが示唆された。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 26(2), 223-228, 2001-04-30

    日本外科系連合学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008562147
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
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