胆嚢癌との鑑別診断が困難であった腹膜悪性中皮腫の1例 A Case Report of Peritoneal Malignant Mesothelioma Differentially Diagnosed from Gall Bladder Cancer

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抄録

胆嚢癌との鑑別が困難であった腹膜悪性中皮腫の症例を経験した。症例は75歳, 男性で, 腹部膨満感を主訴に来院した。血液生化学検査ではCRPとLDHの上昇を認め, 画像検査では胆嚢周辺にびまん性に広がる病変と腹水を認めた。胆嚢癌あるいは悪性リンパ腫を疑い, 治療方針決定のための確定診断目的に開腹生検を施行した。病変は胆嚢漿膜を中心に腹腔内に広がる播種性病変であり, 上皮型悪性中皮腫の病理診断を得た。患者は生検診断後3カ月で死亡した。腹膜悪性中皮腫は稀であり, かつ予後不良の疾患である。また, 検査で特異的な所見を示しにくく, 確定診断は生検に頼らざるをえない。しかし, 逆に悪性腹膜中皮腫の病態を熟知し, 非特異的な臨床経過や症状, 血液生化学検査, 画像診断を考慮すれば, 生検などによる確定診断までの時間的な浪費を避けることが可能である。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 26(2), 284-288, 2001-04-30

    日本外科系連合学会

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キーワード

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008562332
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
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