第4回臨床心臓病フォーラムテーマ『心室頻拍』
Bibliographic Information
- Other Title
-
- 講演3 心筋症における心室頻拍・心室細動の診断と治療
Search this article
Abstract
拡張型心筋症 (DCM) において非持続性心室頻拍 (VT) を伴う症例は突然死のハイリスク患者であり, アミオダロンやカルベジロールによる積極的治療が必要である.失神を伴い電気生理検査で持続性VT/心室細動 (VF) が誘発され, 抗不整脈薬が無効の場合には植込み型除細動器 (ICD) の適応であり, 失神の既往がなくても単形性持続性VTが誘発される場合にはアミオダロンやICDを含めた積極的治療を考慮する必要がある.持続性VT/VFを伴うDCMはICDの適応であり, アミオダロン+β遮断薬の併用療法が予後を改善する, 肥大型心筋症に伴う非持続性VTは突然死のハイリスクが高く, 突然死の家族歴と原因不明の失神を有し, 電気生理検査で持続性VT/VFが誘発される場合にはアミオダロンやICDを含めた積極的治療が必要である.不整脈源性右室異形成 (ARVD) に伴う持続性VTに対する電気生理検査ガイド下の薬物療法, カテーテルアブレーション, 手術療法は, いずれも良好な成績が報告されている.しかし, ARVDは進行性の病態を有し, 症例によってはIUDを考慮する必要がある.
Journal
-
- Japanese Journal of Electrocardiology
-
Japanese Journal of Electrocardiology 22 (Suppl2), 41-58, 2002
Japanese Heart Rhythm Society
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204772063872
-
- NII Article ID
- 10008580903
-
- NII Book ID
- AN00358282
-
- ISSN
- 18842437
- 02851660
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- Abstract License Flag
- Disallowed