書誌事項
- タイトル別名
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- THE PREVALENCE OF IRON DEFICIENCY ANEMIA AMONG 6-TO 18-MONTH-OLD CHILDREN IN JAPAN
- ニュウヨウジ ニ オケル テツ ケツボウセイ ヒンケツ ノ ユウビョウリツ
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抄録
目的 乳幼児期の鉄欠乏性貧血は精神運動発達の遅れの原因となるが,早期発見し治療することで精神運動発達が改善することが示されている。しかし日本における乳幼児期の鉄欠乏性貧血の有病率は明らかでなく,スクリーニングを検討する価値があるほど多いかどうか不明である。本研究の目的は,地域の乳幼児における鉄欠乏性貧血の有病率を調べることである。<br/>方法 [デザイン]横断研究。[設定]愛知県新城市,南・北設楽郡の一部(稲武町,東栄町,設楽町,津具村,豊根村,作手村),岩手県東磐井郡藤沢町で実施した初回の乳幼児期の鉄欠乏性貧血のスクリーニング。[対象者]各市町村のスクリーニングで,参加を呼びかけた 6~18か月児。[測定項目]皮膚穿刺により毛細血管血を採取し,ヘマトクリット値を測定した。ヘマトクリット値が低値(スクリーニングの初期[岩手県東磐井郡藤沢町,および南・北設楽郡の一部の東栄町と稲武町]においてはヘマトクリット値36%以下,その後はヘマトクリット値34%以下)の場合は要精査として静脈採血を施行し,ヘモグロビン値を測定した。ヘモグロビン値が11.0 g/dl 未満の場合を貧血とし,保護者の希望する医療機関に紹介し,鉄剤処方を依頼した。1 か月の鉄剤投与でヘモグロビン値が1.0 g/dl 以上上昇した場合を鉄欠乏性貧血とした(治療試験)。<br/>結果 161人がスクリーニングに参加した(参加率57%,161/283)。毛細血管血のヘマトクリット値の平均値±標準偏差は35.9±2.2%であった。貧血の有病率は 8%(13/161,95%信頼区間,4~13%),治療試験による鉄欠乏性貧血の有病率は 4%(7/161,95%信頼区間,2~9%)であった。各市町村間で,ヘマトクリット値の平均値,貧血と鉄欠乏性貧血の有病率に有意差はなかった。また,ヘマトクリット値の要精査基準値の変更の前後でヘマトクリット値の平均値と貧血の有病率,鉄欠乏性貧血の有病率に有意差はなかった。<br/>結論 本研究の対象市町村では乳幼児の貧血,鉄欠乏性貧血は多く,スクリーニングの導入を検討する価値がある。乳幼児において鉄欠乏性貧血が多いことが,日本で一般的にもみられるかを調べるためには,より大規模な代表性のある乳幼児を対象とした研究が必要である。
収録刊行物
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- 日本公衆衛生雑誌
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日本公衆衛生雑誌 49 (4), 344-351, 2002
日本公衆衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205504428800
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- NII論文ID
- 10008647327
- 10012524187
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- NII書誌ID
- AN00189323
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- ISSN
- 21878986
- 05461766
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- NDL書誌ID
- 6158174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可