鼻咽頭吸引液を検体としたOptical Immunoassay法によるインフルエンザ迅速診断

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タイトル別名
  • Use of a Rapid Detection Assay for Influenza Virus, on Nasal Aspirate Specimens
  • ハナ イントウ キュウインエキ オ ケンタイ ト シタ Optical Immunoassayホウ ニ ヨル インフルエンザ ジンソク シンダン

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抄録

A型, B型インフルエンザに対する, optical immunoassay法を用いたインスルエンザ抗原迅速検出キット, FLU OIA®(米国BioStar社製) の有用性を検討した.本キットは, A型, B型インフルエンザの検出が可能であるが, 型別は出来ない.1999年3月8日から4月21日の間, インフルエンザ様症状で受診した外来患者92名に対し迅速診断を試みた.ウイルス分離PCRとの比較によりFLUOIA®の感度はそれぞれ8&5%, 81.6%, 特異度はそれぞれ652%, 72.2%であった.分離ウイルスはすべて, B型インフルエンザであった.キットの操作は簡便で, 迅速性にも優れていたが, 結果判定の際, 弱陽性と陰性の区別が困難な場合があり, 特異度の低い原因の一つと考えられた.A型, B型インフルエンザ両方の検出が可能であり, 鼻咽頭吸引液を用いれば検出率も良好なことから, 小児科領域でのインフルエンザ迅速診断法として, 有用と考えられた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 73 (10), 1064-1068, 1999

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (13)*注記

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参考文献 (15)*注記

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