高齢者におけるインフルエンザワクチン接種後の抗体変動と副反応

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タイトル別名
  • Antibody Induction and Frequency of Adverse Reactions to Influenza Vaccines in the Elderly
  • コウレイシャ ニ オケル インフルエンザワクチン セッシュ ゴ ノ コウタイ ヘンドウ ト フクハンノウ

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抄録

新潟県の高齢者施設に入所中の高齢者の延べ1, 223人に1996年から1999年までの3シーズンに亘ってインフルエンザワクチンを接種し, 副反応の発生頻度, 抗体の上昇, 抗体の維持について検討を行った.<BR>現行のワクチンによる副反応として注射部位の発赤, 注射部位腫脹が多いが, 他のワクチンと比較しても安全であることが示された. HI抗体獲得も充分であり, 要介護度別による検討でもそれは左右されず, しかも接種歴の検討から, 毎年の連続した接種の必要性と有効性が示された. しかし, 特に1997/1998年度に於いて抗体上昇率が充分でなく, 4種のワクチン株の抗原量の組み合わせ方については今後検討すべきである事が示唆された. 健康成人への2回接種においてブースター効果が見られず, 1回の接種で充分であることも示唆された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 74 (1), 30-36, 2000

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (15)*注記

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