近年分離された<I>Shigella flexneri</I> 4について

• 松下 秀

  東京都立衛生研究所微生物部

• 山田 澄夫

  東京都立衛生研究所微生物部

• 関口 恭子

  東京都立衛生研究所微生物部

• 太田 建爾

  東京都立衛生研究所微生物部

• 工藤 泰雄

  東京都立衛生研究所微生物部

書誌事項

タイトル別名

• Regarding the <I>Shigella flexneri</I> 4 Strains Isolated in Recent Years
• 近年分離されたShigella flexneri4について
• キンネン ブンリサレタ Shigella flexneri4 ニ ツイテ
• Regarding the Shigella flexneri 4 Strains Isolated in Recent Years

抄録

近年分離されたShigella flexneri4の特徴を把握する目的で, 1979～1993年に散発症例より分離され, 分離時の血清型別試験においてS.flexneri4aと型別された14株, 及び群抗血清に非凝集のためS.flexneri4とまでしか同定できなかった24株, 合計38株の諸性状について検討した.<BR>生化学的性状では, 38株中21株 (55.3%) と半数以上がマンニトール陰性の生物型であった.酢酸塩の利用性では, マンニトール陽性の17株は全て陰性, 同陰性の21株は全株陽性であった.<BR>血清学的性状についてみると, 分離時にS.flexneri4とまでしか決定できなかった24株では, 保存後の試験で22株 (91.7%) が群3, 4抗血清に反応することより, これらは基本的にはS.flexneri4aであることが判明した.<BR>9種薬剤 (CP, TC, SM, KM, ABPC, ST, NA, FOM及びNFLX) に対する感受性試験では, マンニトール陽性の17株では15株 (88.2%), 同陰性の21株では12株 (57.1%) が供試薬剤いずれかに耐性であった.但し, KM, NA, FOM及びNFLXには全株が感受性であった.

収録刊行物

• 感染症学雑誌

  感染症学雑誌 69 (3), 280-283, 1995

  一般社団法人 日本感染症学会

キーワード

• <I>Shigella flexneri</I> 4
• biochemical and serological characteristics
• drug susceptibility

詳細情報

• CRID: 1390282680022468608
• NII論文ID: 130004112490
• NII論文ID: 10008713609
• NII論文ID: 10008725691
• NII書誌ID: AN00047715
• DOI: 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.69.280
• ISSN: 1884569X
• ISSN: 03875911
• NDL書誌ID: 3618817
• PubMed: 7745304
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I3618817
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1995172306
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可