サロマ湖に生息するヒメエゾボラのインポセックスからの回復 Recovery of the Neptune Whelk, Neptunea arthritica, from Imposex in Saroma Lagoon

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抄録

1997年から2001年(2000年を除く)にかけて、北海道の北東部に位置するサロマ湖において、ヒメエゾポラのインポセックスの程度を、主に出現頻度、相対的陰茎サイズ指数(RPSI)および性比(雄個体/雌個体)の3つの規準を用いて調査した。サロマ湖に生息するヒメエゾボラのインポセックスの程度は、土年々改善された。1997年に13.7であったRPSI値は年々低下し、2001年には0.1と非常に小さな値を示した。成体個体におけるインポセックスの出現頻度は、1997年および1998年はともに100%であったが、1999年は76.9%、2001年は50.0%に低下した。成体個体の性比は、1997年と1998年は2.0以上の非常に高い値を示した。しかし、その後急激に減少し、1999年には1.62、さらに2001年には0.81にまで低下した。以上の結果から、サロマ湖のヒメエゾボラはインポセックスから回復したと判断された。さらに、雌個体における陰茎指数の年変化、殻高と陰茎重量の関係の年変化および生殖器官と内臓の簡単な解剖学的観察から、非常に緩慢であるが、ヒメエゾボラのインポセックスは個体レベルにおいても回復する可能性があるように思われた。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 50(2), 171-176, 2002-06-20

    水産増殖談話会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008750596
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00124667
  • 本文言語コード
    ENG
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    03714217
  • NDL 記事登録ID
    6212539
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-761
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  IR 
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