シオミズツボワムシの大量培養における増殖停滞の機構に関する研究 Biological Examinations on Growth Stagnation Mechanism in the Mass-producing Batch Culture of the Rotifer, Brachionus plicatilis

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抄録

植え継ぎ式大量培養における増殖停滞の発生機構を知るために、培養日数を3、6、9および12日とした4個の水槽を用意し、各培養事例におけるワムシの増殖状況や培養水の水質、また仔虫を個体レベルで飼育したときの生活史パラメータを調べた。各培養事例での日間増殖率は、培養3日目に比べて培養6、9日目では大幅に低下し、培養12日目では負に転じた。また、初産卵までの時間と以後の産卵間隔も6、12日目では長くなり、12日目ではふ化率の低下と仔虫および親虫の死亡も起こっていた。これらの現象が個体群における増殖の停滞を招いていると考察されたが、溶存態と思われる何らかの阻害物質が、従来報告のある非解離アンモニアと同様に増殖阻害の原因物質になっていることも示唆された。なお、増殖阻害要因は、親虫世代のみならず次の仔虫世代の生活史パラメータにまで影響することが示された。植え継ぎ式培養では、ワムシ類は対数増殖期を過ぎて定常期に収獲されることが多く、その場合、生理的活性や餌料としての質の低下が避けられないものと考えられた。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 50(2), 197-204, 2002-06-20

    水産増殖談話会

参考文献:  14件中 1-14件 を表示

被引用文献:  3件中 1-3件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008750671
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00124667
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    03714217
  • NDL 記事登録ID
    6212576
  • NDL 雑誌分類
    ZR26(科学技術--農林水産--水産)
  • NDL 請求記号
    Z18-761
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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