ルネサンス初期の前遠近法的作図法 : マリアーノ・タッコラの『技術論』における図的表現 The Drawing Theory of the Pre-perspective in the Early Renaissance : The Drawing Method on Mariano Taccola's De ingeneis

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抄録

本研究は, ルネサンス初期に活躍した芸術家兼技術者の一人マリアーノ・タッコラに着目し, 彼の『技術論』に描かれた図の表現方法を分析・考察し, さらに, 前遠近法的作図法の解明を行うものである.分析手順は, 以下に示す通りである. (1) 『技術論』に描かれたすべての図を比較し, その図的表現を考察する. (2) 『技術論』I-IIの73葉 [表] の階段図に焦点を当て, この図を描くために用いられた作図法を解明する.その考察の結果, 以下のような結論が導き出された. (1) タッコラは, 塔や建物を空間のどの場所に配置したとしても, 塔は遠近法風に, 建物は斜軸測投象風に描いていることがわかった. (2) タッコラは, 奥行き方向の距離の値が定められない前遠近法的作図法の理論を用いて, 階段図を作図していることがわかった.さらに, この階段図から判断して, タッコラが交友関係のあったブルネレスキの正統作図法を用いていない.

This paper is intended as an investigation of <I>De ingeneis</I> by Mariano Taccola, who is one of the artisans-engineer in the Early Renaissance. The purpose here is to explore a little further into the Pre-perspective. I consider the subject under the following heads : (1) the drawing method in <I>De ingeneis</I>, (2) The theory of the drawing of staircase in folio 73r. These analysis lead to the conclusion that (1) the tower was drawn looks like perspective drawings and the architecture was drawn looks like axonometric drawings, (2) Taccola drew the staircase by the Preperspective's theory. It follows from what has been said that Taccola, who had Brunelleschi's associates, wasn't used the ‹costruzione leggittima›.

収録刊行物

  • 図学研究

    図学研究 36(2), 3-8, 2002-06-01

    日本図学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008837183
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00125240
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    03875512
  • NDL 記事登録ID
    6209158
  • NDL 雑誌分類
    ZM1(科学技術--科学技術一般)
  • NDL 請求記号
    Z14-457
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  J-STAGE 
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