近畿地区で分離された<I>Streptococcus pneumoniae</I>の抗菌薬耐性状況とPBP遺伝子変異について

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タイトル別名
  • Resistance to Antimicrobiotics and Mutation of PBPs in <I>Streptococcus pneumoniae</I> Isolated from Kinki Region of Japan
  • 近畿地区で分離されたStreptococcus pneumoniaeの抗菌薬耐性状況とPBP遺伝子変異について
  • キンキ チク デ ブンリ サレタ Streptococcus pneumoniae ノ コウキンヤク タイセイ ジョウキョウ ト PBP イデンシ ヘンイ ニ ツイテ
  • Resistance to Antimicrobiotics and Mutation of PBPs in Streptococcus pneumoniae Isolated from Kinki Region of Japan

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抄録

2000年4月から6月に近畿地区の9医療施設において分離されたStreptococcus pneumoniae 235株について, 13種類の抗菌薬に対するMIC値を測定した. NCCLSの判定基準によるとPSSP 46.8%, PISP 42, 6%, PRSP 10.6%であり, ペニシリン低感受性は125株 (53.2%) であった. 同様にPCG以外の抗菌薬に対する耐性株はCTRX 28.9%, CTX 7.7%, IPM 8.9%, MEPM 9.8%, CAM 82.6%, CLDM 42.1%, LVFX 0.4%およびVCM0%であった. PCGのMIC値が0.5μg/ml以下の140株についてpbpla, pbp2bおよびpbp2xの変異をPCR法で確認したところ, PSSP 109株中いずれの変異も認められなかった株は32株 (29.4%), 1種類以上の変異は77株 (70.6%) であった. PISP 31株のうちいずれの変異も認められなかった株は1株 (3.2%) のみであった. PSSPと判定された株の7割にpbpの変異が認められたことは, 今後より耐性化が進む可能性を示唆するものと考えられ, 一層の監視が必要である.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 76 (4), 254-262, 2002

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (19)*注記

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