明視下吻合部血流測定法

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  • モニタリング法への光ファイバーの応用と可能性について

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抄録

微少血管外科における血管吻合後のモニタリング法として, われわれは, 近年さまざまな医療分野で取り入れられている光ファイバーの特性に注目し, 明視下吻合部血流測定法として応用を試みた。この方法は, 計測とイメージ伝送用の2系列の光ファイバーを利用し, 吻合部動静脈の血流を鏡視下に直接計測することにより, 吻合部の異常をより早期に感知することを目的とする。実験的にラット下肢に阻血状態を作成し, レーザー血流計とファイバースコープを用いて検討したところ, 血流の途絶を鋭敏に反映し得ることが確認された。臨床的には, 安定した計測値を得るための工夫や簡便なシステムの構築などの問題が残る。しかし, 吻合部の血流を直接知り得る方法の一つとして有用であり, さらに改良を加えることにより今後広く応用可能と考えられる。

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