トリニトロベンゼンスルホン酸―虚血惹起ラット大腸炎モデルに対するレシチン化スーパーオキサイド・ディスムターゼ (<I>PC-SOD</I>) の効果

  • 星野 二郎
    聖マリアンナ医科大学・難病治療研究センター
  • 五十嵐 理慧
    聖マリアンナ医科大学・難病治療研究センター
  • 水島 裕
    聖マリアンナ医科大学・難病治療研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of lecithinized-superoxide dismutase(PC-SOD)on a rat colitis model induced by trinitrobenzene sulfonic acid in combination with ischemia.

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抄録

トリニトロベンゼンスルホン酸と大腸虚血を組み合わせた惹起により, 新規の炎症性腸疾患ラットモデルを作製した.粘膜傷害スコアに依存した活性酸素産生の亢進が認められ, 本モデルの病態には虚血と活性酸素産生が相乗的に作用していた.本モデルに対してレシチン化スーパーオキサイドディスムターゼ (PC-SOD) は粘膜傷害スコアと活性酸素産生を有意に抑制したが, 未修飾SODではこれらに対する抑制効果は認められなかった.PC-SODは炎症性腸疾患に対して有効である可能性が示唆された.

収録刊行物

  • 炎症

    炎症 20 (3), 237-244, 2000

    日本炎症・再生医学会

参考文献 (17)*注記

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