Ａ型胃炎に発生した多発性胃カルチノイドに幽門側胃切除術を施行した１例

• 藤堂 祐子

  県立安芸津病院内科

• 赤木 盛久

  県立安芸津病院内科

• 近松 そのこ

  県立安芸津病院内科

• 三浦 敏夫

  県立安芸津病院内科

• 渡邊 哲彦

  県立安芸津病院内科

• 春間 賢

  川崎医科大学消化器内科II

• 嶋本 文雄

  広島大学医学部第1病理

• 吉田 和弘

  広島大学医学部原爆放射線能医学研究所腫瘍外科

• 峠 哲哉

  広島大学医学部原爆放射線能医学研究所腫瘍外科

書誌事項

タイトル別名

• A case of multiple gastric carcinoid tumor with type A gastritis treated by distal gastrectomy

抄録

症例は68歳の女性．上部消化管内視鏡検査で多発性胃カルチノイドと診断した．血清ガストリンは2248.8pg/mlと著しい高値を示し，抗壁細胞抗体も陽性でA型胃炎に発生した胃カルチノイドであった．幽門側胃切除術を施行し，術後血清ガストリンは正常化した．残胃のECM(endocrine cell micronest)およびカルチノイドは消失し，術後26カ月再発を認めていない．A型胃炎に発生する多発性胃カルチノイドの治療として，幽門側胃切除術が標準的胃切除術式になりうる可能性を示唆した症例である．

収録刊行物

• 日本消化器病学会雑誌

  日本消化器病学会雑誌 99 (4), 386-390, 2002

  一般財団法人 日本消化器病学会

キーワード

• A型胃炎
• 胃カルチノイド
• 幽門側胃切除

詳細情報

• CRID: 1390001206397016832
• NII論文ID: 10009389303
• NII書誌ID: AN00192124
• DOI: 10.11405/nisshoshi1964.99.386
• COI: 1:STN:280:DC%2BD383kt1Whuw%3D%3D
• ISSN: 13497693
• ISSN: 04466586
• PubMed: 11979736
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2002214362
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可